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2009年9月11日 (金曜日)

ギリシャ アテネ パルテノン神殿

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アテネのパルテノン神殿、目の前に立つとその威容に圧倒される。

大理石の石柱に囲まれた建物は戦争により大きく破壊され崩れているが、そこには歴史そのものが実在するという存在感がある。このパルテノン神殿は、歴史的にも重要な役割りを果たしただけでなく、後の建築デザインに多大なる影響を与えた建築物である。

ではなぜそこまで見た人を惹きつける魅力があるのか?

単にプロポーションが良いとか、装飾が綺麗だとかということでは、価値観の差異で全世界的にこれほどの好評価を受けることは難しく、もっと奥深いところに訴えかける様々な工夫が凝らされているからなのだ。

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有名なエンタシスの柱は円柱の下部から上部に向かって徐々に細くするもので、柱を下から見上げると、真っ直ぐに安定して見える人間の錯覚を匠に利用しているし、一番端の柱は垂直に立ててしまうと目の錯覚で両側に開いて見えるため不安定に感じてしまう。そこで、その錯覚を打ち消すために内側にほんの少し傾けて立てられている。

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更にパルテノン神殿はアクロポリスの丘の頂上に建っているため、周囲360度地平線を見渡すことができるため、地球が丸いことを実感できる。そこにまっ平らな基壇を造ってしまうと人間は違和感が感じてしまう。そこで、パルテノン神殿の基壇は真ん中を高くして、地球の丸みに調和させている。

このように人間の感性に対して徹底的に取り組み美を追求したからこそ時を越え、評価され続けている。

現代建築より数段レベルが高いと思えるパルテノン神殿を見ていると、人間は本当に進化しているのだろうか?と疑問を感じる。

人間の感性に関する取り組みがなされなくなったは、感性が鈍化したためなのかもしれないが、、、。

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